ギャンブルにおける還元率とは〜徹底解説〜
ギャンブルの話になると、「還元率」という言葉がよく出てきます。
「高ければ良い」
「100%に近い程良い」
というふうに、何となくで解釈している人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では「還元率」について徹底的に解説します!
「還元率」とは?
簡単に言うと還元率とは、何も考えずに運任せで賭け続けた場合、最終的な所持金が何%ぐらいになるか、というのを表す指標の一つです。
これだけだとわかりにくいので、いくつか例を挙げてみます。
パチンコにおける還元率
日本のパチンコの還元率は、だいたい85〜90%ぐらいだと言われています。
ここでは、話をシンプルにするために、90%であると仮定します。
例えば1000万円を元手にパチンコを始めるとします。
そして、来る日も来る日も同じ台に座り続け、技術介入などは全くせずにひたすら運任せで打ち続けます。
(元手1000万円でパチンコを始める人はいないと思いますが、元手が少なすぎると途中で無くなってしまう可能性があるのでこれぐらいに設定しています。)
これをずっと続けていると、900万円に近いづいていきます。
これが、「還元率90%」の意味です。
もちろん、100回や200回の試行回数では900万円にならないかとは思います。
理論上の数値なので、「理論上無限回試行すると、900万円に近づく」という意味です。
競馬における還元率
次は競馬について考えてみます。
日本の競馬の還元率は75%程度です。
そして例えば単勝1.1倍の馬に、ひたすら100円ずつ賭け続けるというケースを想定します。この場合、例えば元手が1万円あったとするなら、最終的には7500円に落ち着くということになります。
また同じように、例えば単勝50倍の馬に100円ずつ賭け続けることを想定してみます。この場合でも、理論上は最終的には所持金は75%に落ち着くということになります。
(※ただし、単勝50倍だと元手が1万円では足りません。なぜなら、100円ずつかけて100連敗する可能性もあるからです。資金は十分にあると仮定した上での話です。)
宝くじにおける還元率
最後に、宝くじについてです。
宝くじの還元率は46%です。
つまり、宝くじを買い続けると、資金は最終的には半分弱に落ち着くということです。
つまり宝くじを買い続けるなら、パチンコを適当に打ってる方がよっぽど資金は減らないということです。
しかし宝くじには、当たれば◯億円、というような夢があります。
パチンコでは1日で億単位で勝つことなんてできません。
このワクワク感に価値があるため(もちろん人によりますが)宝くじは人気があるのでしょう。
「控除率」とは?
還元率と密接な関係にある語句で、「控除率」というのがあります。
控除率というのは、簡単に言うと還元率の逆です。
つまり、還元率が90%ならば控除率は10%、還元率が46%ならば控除率は54%です。
この数字は、ギャンブルの胴元の取り分を表します。
例えばあるパチンコ店で一定の期間内に1億円が使われたとします。
パチンコの還元率は90%、つまり控除率は10%なので、店側の取り分が1000万円、そして消費者の元に返ってくるのが9000万円ということになります。
この控除率という言葉は、カジノの世界では「ハウスエッジ」と呼ばれます。
ブックメーカーにはスポーツだけでなくオンラインカジノもある場合があるので、この言葉も覚えておきましょう。
ブックメーカーにおける還元率
ここまで還元率について3つ例を挙げました。
普段ギャンブルをする人にとっては馴染みのある内容だったと思います。
では、ブックメーカーにおける還元率はどのようになっているのでしょうか。
ブックメーカーの還元率はだいたい85%ぐらいです。ただし、これは会社によって変動します。
つまり、何も考えずに運だけで賭け続けると、資金は15%減少するということになります。
そのため、ブックメーカーでも適当に賭けているだけでは、必ず負けてしまいます。
しかし、宝くじとは違い、試合結果を合理的に予想することが可能です。
85%の還元率を、合理的な予想によって101%にでもすることが可能であれば、ブックメーカーで利益を出し続けることは可能です。